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kangaeru.jpg








例のディ・ヴィックさんの塔時計に関してなんですが
226kgの重りが10m降りるという件について
ちょっと疑問に思う事がありまして
でもまあ長くなっちゃうし、気づかないフリして通り過ぎたんですね。
でもやーっぱり気になるもんで書いておきます。
書いたところで解決するわけじゃないんだけど。

つまりですね
どうやって降りきった重りを巻き上げてたのかなーという疑問。
具体的な文字盤の大きさとかは分からないんですが
けっこうでかいよね、高さ10m以上だもんで。

脱進機を一旦フリーにさせといて時計を逆回転させたー・・・?
とか
一番歯車と二番歯車が噛まないようにしといて
一番歯車の軸を逆に回したー・・・?
とか
えー手でー?
とか
馬かなんかにどうにかして引っ張ってもらったー・・・?
とか

ちょっと検索してみたら
最近のやつだとウィンチみたいなので巻き上げてたらしいんですが
700年前にウィンチ??

たぶん聞いたらなんだー的な答えなんだろうけど
分からん。
あー気になる気になる
とあれこれ考えてたんですが
ふと226kgてどのくらいだ?
僕が55kgくらいだから、僕4人分か
あ、なんだ
なんか何人かでがんばれば
なんとかなりそうな感じの重さだなーなんか。

あ!
重りは1個だと勝手に思ってたけど
20kgのが10個だとすると
紐から外して、滑車かなんか使えば手であげられるよなー。
で、紐だけ巻取って再度重りを引っ掛ければ完了じゃん。
けっこう現実的じゃねこれ。

あーなんかスッキリしたわー。
正解かどうかは置いといて
これ僕案ということでメモっとこー。
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kodokei_01.jpgkodokei_02.jpg








さて機械時計の登場。
登場とはいっても機械時計ですジャーン!みたいな登場なわけはなく
ちょっとづつちょっとづつの工夫でやーーーーっと辿り着いた
という感じだと思います。
ロマンすら感じます。
この本『古時計 新装改訂版』によりますと
最も古い機械時計の記録は1360年頃
ドイツのディ・ヴィックさんが作った塔時計であるそうです。

さて機械時計とは、例の歯車をいっぱい組み合わせたやつで
動力源は重りでした。
これが後にゼンマイになるわけですが、この頃はまだない。
一番もとになる歯車の芯に
先端に重りを付けたヒモをグルグル巻き付けますと
重りが落っこちて、歯車が回り始めると。
そういうしくみだもんで、上記の塔時計とか、縦長の形状になってくるわけですね。
ハト時計(ヨーロッパではカッコー時計)とかに
鎖やらヒモやらがぶら下がってるのを見た事あったなーそういえば。

さてさて
ちょっと想像してみます。
重りにしろ、ゼンマイにしろ、いっぱいまで巻取って手を離してみる。
そうすっとどうなるか。
重りはドワーッ!と落っこちるし
ゼンマイはブワーッ!とほどける
時計の針はグルグルグルーッともの凄い勢いで回る。
ディ・ヴィックさんの塔時計の重りは226kg。
これが10m下降するんだから、そんなんもう大事故です。

そこで脱進機という調速装置が発明されたわけであります。
これは歯車の回転速度を遅める為のもので
これによって226kgの重りが24時間かけて10m下降すると。
言ってしまえば機械時計で一番重要な機構であるというわけです。

さてその構造。
これを考えた経緯まではこの本には載ってないんですが
これはこれだけで1冊の本になるよなーきっと。
試行錯誤がいーっぱいあったんだろうなーと想像出来ます。
で、結果的な構造としては画像左のA,B,C,Dに絡んだあたりが脱進機です。
簡単にいうと、ストッパー的な物を
一番もとの歯車に抜き差しすることで
一瞬止まって、一瞬進むを繰り返すというような感じです大体。
画像のA、これが冠型歯車というやつで
CとDがストッパー。
このCとDは、一本の棒にくっついてるんだけど
向きがずれててですね
上から見たら90°くらいの角度に開いてるわけです。
そうすっとね、Aが回ろうとするとCが外れるけど
今度はDが掛かってくる。
でこのAの歯の数は奇数で作ってあるので
対角線上の両端に歯がないので
またDが外れてCが掛かる。
これを繰り返すというわけ。
これによってCとDの心棒はくるっくるっと左右に回転すると
でその心棒にくっついているB、天符(てんぷ)も回転するわけですが
2つの小さい重りがぶら下がっており
これを内外に移動させれば回転の速度を調節出来る。
というわけなんですなー。

全っっっっっっっっ然分かんないでしょ。
僕も何度も何度も読み返してやっと分かったーかもーしれないなー・・・・
という状況です。
とにかくすげーというのは分かったんですが。

さてさて脱進機はさらに進化します。
ディ・ヴィックの約300年後。
オランダのホイヘンスさんが振り子を取り入れたわけです。
右の画像ですね。

ディ・ヴィックさんのは摩擦が多く精度が低かったので
ホイヘンスさんは冠型歯車の向きを変えて
天符の一方を輪っかにして、その中に振り子の竿を通したと
で、天符の回転によって振り子が動く。
振り子の等時性によって規則正しく左右に動くというわけです。
ただ、振り角が大きくなると等時性が期待出来なくなることが分かり
それを抑えるような発明を、さらにしたわけです。
ちなみに振り子の等時性を発見したのはガリレオで
ディ・ヴィックの時計よりも200年程後の事です。
すごいわー人間て。
いろんな人がいろんな方面でいろんな発見をして
さらにそれを組み合わせてどんどん進歩していったのねー。

さあ
脱進機はさらにさらに進化するわけです。
kodokei_03.jpgkodokei_04.jpg








1675年にイギリスのロバート・フックさんがアンクル脱進機を発明しました。
これは冠型歯車に代わるガンギ車という歯車に
アンクルという爪を引っ掛けてストッパーとする機構。
これにより振り子の振り角は非常に小さくなり
精度も急上昇したわけです。
さらに1715年、イギリスのジョージ・グラハムさんがこれに改良を加えたわけです。

そうすっと今度は振り子の方の改良にも目を向けられてくるわけで
つまり温度の変化によって
振り子の振り竿が伸び縮みして速度が変わってしまうと。
なもんで、振り玉に水銀を使ったり
振り竿に2種類の膨張率の違う金属を使ったり
様々な発明がされるわけです。
最終的には伸縮も膨張もしない合金の発明によりこれは解決に至ったと。
発明だらけです。

さてさてアンクル脱進機。
dasshinki_1.jpgdasshinki_2.jpg








これはですね
僕の持っている精工舎の時計の中身。
ここでアンクル脱進機がちゃんと使われてるわけですよ。
これはね、ちょっと感動です。
繋がってるなーと実感。

ゼンマイ式の機械時計だったら目にする機会も多いと思います。
ちょっと見てみると良いですよ。
700年くらい前から進歩し続けた結果があるわけです。
すごいです。

次回予告
そして機械時計はついに江戸へ!

古時計3 判定は、丑三ツです!の巻
ご期待下さい。
kodokei_mizu.jpgkodokei_hi.jpg








図書館で「古時計」というタイトルの立派な本を借りました。
「ふるどけい」ではなく「こどけい」と読みます。

「ふるどけい」というと、所謂昭和っぽい感じのボンボン時計というイメージですが
この本では、そういったボンボン時計は最終的な形で
もーーーーーっと大昔の時計から始まります。

有名なところでは日時計。
棒を立てて、その影でもって時間を知るというやつです。
その発祥は古く、紀元前2000年頃だそうで、古代アテネとかそのあたり。
昔すぎてよく分かりませんが。
しかし曇ってるとどうすんだ。
夜はどうすんだ。
という当然の問題に、古代アテネ人もぶつかったようで
ちゃんと工夫して、水時計というのを考えました。
上に置いた容器の穴から水をチョロチョロ出して
それを受ける容器に目盛りを付けて、貯まった水の量で時間が分かる。
まあなんともアバウトで微笑ましいです。
そもそも、その頃の時間なんてものは
8時とか9時とかでなく
日の出、日の入りがまずあって、その真ん中が正午で
さらにその真ん中、とか
あともうちょいで日没だーとかその程度だったようです。
まさに、そーねだいたいね。という状況。

そこからもうちょい後、紀元前245年ですから
古代アテネより1800年後か。
ちょいじゃないな。
とにかくその頃に発明されたのが、画像左の水時計進化版。
一目瞭然で素敵な構造ですが
注目すべきは、歯車を使った最初の時計だという点です。
紀元前に歯車。
木製でしょうか?
その辺の事は書かれてないんですが、すげーなーと。
ただまあ、下の容器はいっぱいになったら水捨てなきゃだろうし
かといってでかい容器にするかっつったら蒸発してダメだろうし
時計の機能としては当然まだまだなんですが
歯車の発明で、時計以外のいろんな装置も飛躍的に進歩したのでありましょう。
進歩。
周りが完成されてないものだらけの状況って
考えてみたら不便だけど楽しいかもなー。
あ、こうすりゃいいんじゃんだらけ。
ちょっとづつ段差をつければ高いとこに行ける!
階段。
とか
なんか気持ちわりーけど皮むいて食ってみたらうめー!
キウイ。
とか。

話がずれましたが。
その後もいろんな方法で時間を知ろうと人々はがんばりました。
ローソクに目盛りを付けたり
画像右のランプ時計というやつや
17世紀にガラスが発明されると、砂時計も考えられました。
大砲型日時計というやつは
大砲の導火線にレンズの焦点を合わせて真南に向けておくと
正午になったらドーン!と鳴る。

ひとつの目的に向かってるわけですから
方法はいくらでもあるんですね。
かっこいいなー。

さてさてその後、いよいよ機械時計の時代に入るわけですが
また次回。

次回予告
機械時計の発展は、時計を止める技術だった!?
古時計2 時計よ止まれの巻
ご期待下さい。
lump2.jpg








前回のつづき。
修理熱が一気に上がってしまったので
ずーっと前にうめはらさんに貰ったライトも修理したろやないかと。
写真のがそれで
氏が若い頃行った英国で購入された物だったと記憶しております。

さてこれ。
当然ながら完全に装飾品であり
どこからどうみてもジャングルの奥地や極寒の雪山などには不向きな形状。
ベッドサイドの壁かなんかに掛けて
寝る前に雑誌でもペラペラめくったろかと。
そういった素敵なやつです。

でこれ、首の角度を変えたり出来るわけで
そうなるとコードを使わざるを得ないんですが
首の中をコードが1本通ってソケットに繋がっており
もう片方の電極は例によって首自体がそれとなっているわけです。

というわけであっさり点灯!
わーい。

「昔の物は直しやすいっつうか壊れにくい。」
というのは、うちの車を修理してもらってる時に教えてもらった事で
構造が単純だから、部品さえあれば直せるよー。と。
なるほどなー。
と、えらい感心したもんです。

別に昔の物ってくくりじゃなくて、昔からかわらない構造の物は今でも作られてるか。
例えばハサミ。

でも
例えば車にしたら
コンピューター制御になっちゃって
一度壊れたらちょっともう大変だなーてことになるらしい。
なんでわざわざそんな事にするんだと考えてみた。
勝手にライトが点くんです。便利でしょー?
あらーん便利だわー。
つて買う。
それが壊れたら
歩行者がいるとピコーンて鳴るんです。便利でしょー?
あらーん便利だわー。
つて買う。


ここまで書いてはみて、どうなんだそれは?!
ひとつの物を直しながらずーっと使う事は
どんなに素晴らしいことか。
と。
思ったりもするわけなんだけども
そうでない物について
売る人に対して、買う人に対して
僕がどうこう言うこともないじゃないかと。
そうして世の中の進む先がスーパー未来都市であれ、環境破壊であれ
結局は似たようなもんなんじゃないかと。
いっくら回り道したってさー。
とかってそういった方向に考えがいってしまうのも乱暴だよなー僕。
でもさーでもさー
よう分からんです正直。

まーた無駄に長くなってしまったし。
lump1.jpg








だいぶ前の話で恐縮なんですが
くまさかくんが誕生日のプレゼントを送ってくれました。
写真のやつなんですが
これは彼が行った、ルーマニアだかブルガリアだかのマーケットだか何だかで買った
マケドニア軍だかチェコ軍だかの懐中電灯だか何だかです。
これがね、非常に格好良い。

軍モノは以前から好きで、ちょいちょい集めて使っておるんですが
所謂ミリタリーな感じの鉄砲とかには興味がなく
容器とか水筒とか、普段使える物に目が向きます。
無印良品でもまあいいんだけど、もうちょっとなんかないかなーて時は軍モノ屋へ。
という感じです。

どこが良いのかなーと考えると
理由のあるデザインとでも言いましょうか。
おそらく、軍で使うものである必要上
収納しやすいとか、頑丈であるとか、軽くしなくちゃいけないとか
いろんな点を満たした結果、辿り着いた形や素材であるわけです。
例えば、刃物やスコップのケースが革で作られているのは
決して格好良いからでなく、布だと破れちゃうからであって
布で大丈夫な物は布で作ってるはずです。
加工しやすいし、材料も革より安いから。
で、そうやって得られたデザインを
格好良い格好良いと騒いでいるわけですが私。

さてこれ。
背中がバカッと開いて、電池が入るわけなんですが
日本で使える電池は到底入らないであろう形状の電池ボックスであり
さてどうしよう。
単3の電池ボックスが手元にあるので
ソケットが生きていれば
それを新たに接続すれば点灯可能であろうと。
思ったのですが
電極風の金属板はあるものの、それがソケットの片側にしか繋がっておらず
うーーーーん。
と暫し眺めていたら分かった。
もう片方の電極は本体自体だと。
そいで、「金属板ー電池ー本体」とコードで繋いでみたところ見事点灯。
素晴らしい。
非常にシンプル。
コードだと切れちゃうもんね。
簡潔に簡潔に。
デザインは引き算だとは良く言ったものだ。
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