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door.jpg








あけましておめでとうございます。

今年は新年早々お店のドアを新調しました。
新しい門出をなんとかっていう事でもなく
ただただ前のドアに飽きてしまったからであります。
でかいガラスを入れたり、ペンキを混ぜまくったりして
おう、良いではないか。

おもしろいもんで
何度も来てくれているお客さんは
お、ドアが替わった!という反応で
初めて来られたお客さんは
別にドアなんて気にも留めない。
これはですね、当たり前っちゃ当たり前ね。
なにがおもしろいんだろうか。
なんというか、ここに至るまで各々いろいろあるんだろなーて事ですかね。

正月といえば
子どもの頃、親の実家からの帰り道。
所謂帰省ラッシュの真っただ中で、人間てこんなにいっぱいいるのかと
それで、この人たち一人一人に実家があって
今住んでるところがあって
正月休みが終わったら会社とか学校に行って
いろいろ憂鬱な事があって
それが全員分あるのかと思ったら
もう気が遠くなって怖くなってしまったのを思い出しました。

店番をして、いろんな人が入れ替わりやってくるのを見ていて
なんだかそんな感じに似ているなーと思ったわけで
子どもの頃は怖いと感じていた事が
今はおもしろいと思ったんでしょうか。

全く取り留めがなくなってしまいましたが
今年もよろしくお願いします。
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ki1.jpg








先日、我が家に生い茂っていた木が
問答無用で伐採されてしまった。
屋根の倍くらいの高さまで伸び放題だったもんで
切る理由というのはまあ分からんでもないという感じだったんだが
この鬱蒼とした感じが気に入って借りた家だけに
その作業を見ていたらやはり寂しい。

ちなみにそのほとんどはベンジャミンという木なのだが
一本だけナンキンハゼという広葉樹があって
これだけは切らないで欲しいと頼みこんでおいたお陰で
伐採終了後にはナンキンハゼの大木がニョキと生えて来たようで
これはこれで素敵じゃないか。
うん。
素敵だ。
切って良かったとまでは言わないが
これはこれで良い。

これはこれで良い。
と思えるようになったんだなー俺。
とも思った。
元来貧乏症で物を溜め込む人間だったもんだから
なきゃないでせいせいすらあ。
なんて感情はないに等しかった。

現状打破というほどアグレッシブではないが
現状を無闇に死守するばかりではいかんなあ。と。
滞るよなあ。と。
思っております。
なにより、つまらない。
tsumu_yubi.jpg








あっという間に一ヶ月が経ってしまったわけですが
11月の満月の日に子どもが産まれました。

本当に文字通りのあっという間だったわけですが
とにかく凄いと思ったのは
本人の生きようとするパワー。
全ての行動が死なないようにするための事であり
ぼけーとテレビ観たり
無駄にお菓子食べたり
モノマネの練習したりする僕らをブッ飛ばさんかという勢いだ。
実際ブッ飛ばされてあまり寝てなかったりするわけだが
そういう時にのび太の名言を思い出すわけです。

「人は寝なければ、倍生きれるじゃないか!」

遠くから気にかけて下さったみなさん
お祝いに駆け付けて下さったみなさん
ありがとうございました。
おかげさまで皆元気です。
また会える日を楽しみにしておりまする〜。
sabi.jpg








アジがある。と言う。
傷が付いちゃった。とか、染みちゃった。とか
ピカピカの新品にはない、アジというもの。

いやーこれはこれで、うん、アジがあってむしろ良いよ。

そういった類のものは、僕も好きなもんだから
なるほど、たしかに。と思ってしまうわけですが
このアジというものは、ひとことで言えば経年変化に対する愛着であり
要するに使ってる本人、家族のものであり
他人にとっては本来、ただの汚れちゃったものなわけです。

しかしながらここ数年の
錆びた感じ、朽ちた感じを前面に押し出す動きは甚だしい。
今や他人の愛着を、自分の愛着として捉えるのは容易なのだ。
ちょっとくらい錆びてる方が良い。とか
へっこんでる所がかわいい。とか
なんというか、そういう風潮だ。
かく言う僕も完全にそうなんであり
どこぞのオジさんが使ってたかも分からないサビサビの工具か何かに夢中になっているわけです。

でね、いや、そういうあのー、ムーブメントをね
どうこう言おうってんじゃないんです。
良い悪いで言ったら良いんです。
僕好きだし。
ただ何が言いたいかっつうとですね
そういう、所謂アジがあるものをですね新しく作っちゃうのはどうなんだ?と。
わざと傷を付けたり、錆びさせたり、とかいう加工をして「古っぽい物」を作る。

はっきり言って、僕もね、そんなに大々的ではないけど、たまにはやります。
で、やってるうちに、これ嘘なんじゃんと、思ってしまったわけです。
こう言っちゃなんですが
本気でやれば、結構リアルに出来るんですよ。あの手この手を使って。
でもやっぱりなんか気持ち悪いなーと思っちゃうので
やめとこっかなーと思っていたところ
ドラマやなんかでもこれはフィクションですよーと言ってたりしますが
これは嘘ですよーと
いうことを前提として遊べるフィールドはないもんか。
と思ってたら、あった。
さてさて。
gomokuni.jpg









こないだなんとなーくテレビを眺めていたんですが
その時やっていたのが
番組と番組の間の5分くらいのやつ。

若い、漆を掻く職人さんを紹介していました。
漆は、漆の木を金属の爪みたいなやつで引っ掻いて取るもので
だから、漆は「取る」もんでなく「掻く」もんだそうです。

で、とても驚いたんですが
その若い職人さん、以前は漆を塗る職人さんだったそうです。
あーそっちに行くというか、戻るんだーと感心しました。
逆ならありそうな感じです。
つまり、漆を掻いていた人が、塗ってみようかなと。

僕も木を扱っているわけだから
木がどうやって育つかとか、伐採されて製材されるかという事には
たしかに興味はあります。
だからといって林業に鞍替えするという流れにはなりにくいなーと思ってしまいます。

その若い職人さんは
「もっと良い漆を塗り師さん達に使ってほしい。」
というような事を言ってました。
漆を掻くには熟練した技術が必要なんだそうです。

漆器は漆を塗る人だけでは出来ないという事はもちろん承知していたつもりでしたが
せいぜい下地を作る人からの話くらいにしか思っていませんでした。
もーっと遡るべきなんですね。
漆の木を育てる人はもちろん
漆を掻く道具を作る人
その道具の材料になる物を作る人、育てる人
ものすごい人と時間をかけた共同作業なんですね。

今さらながらすごい事に気付いてしまったようで
感動したというより、ビビってしまいました。
普段、僕一人で作業してるつもりだったけど
たしかに家具を作るという作業に限定して言えば一人なんですが
その1脚の椅子の後ろに、何人の人が関わっているんだと考えたらクラクラします。
あんま調子に乗ってらんねえなーという気持ちです。
いやいや乗ってないけど。
乗ってないよ。

今朝は長崎の人が育てたヒジキやら宮城の人が育てた大豆やら
それを乾燥させた人やら袋に詰めた人やら
トラックで運んだ人やらスーパーの棚に並べた人やらの事を思いながら
五目煮を作りました。
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